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2025.09.20

太陽光発電システムの点検内容について

2017年の改正FIT法により、太陽光発電システムには「適切な維持管理・保守」の実施が求められるようになりました。これにより、住宅用だけでなく事業用であっても「点検を全く行わない」ということは認められず、少なくとも定期的に発電量のモニタリングを行い、異常があれば速やかに対応することが必須とされています。 では、実際にはどのような点検が行われるのでしょうか? 本記事では、太陽光発電の点検内容についてお伝えしていきます。

 

太陽光発電システムの点検とは?

太陽光発電システムの点検とは、設置後に安全かつ効率的に発電を続けるために行われる定期的なメンテナンスを意味します。基本的に太陽光発電システムは屋外に長期間設置される性質のものであるため、雨風や紫外線などの自然環境による影響を受けやすく、放置すれば発電効率の低下や故障、さらには火災や感電といった重大な事故につながる可能性があります。そのため点検は単なる確認作業ではなく、長期的に安心してシステムを運用するための予防保全として非常に重要な役割を果たしています。

 

太陽光発電システム点検の目的

太陽光発電システムの点検目的は大きく分けて3つあります。

 

安全性の確保

まず「安全性の確保」が挙げられます。配線の劣化や接続不良は事故の原因となるため、専門機器を用いて絶縁抵抗や発熱の有無を確認する必要があります。

 

発電効率の維持

また「発電効率の維持」も重要な目的のひとつ。パネル表面のひび割れや汚れ、影の影響、あるいはパワーコンディショナの不具合は、目に見えない形で発電量を減少させます。こうしたトラブルを早期に発見し対処することで、発電効率を落とさずに済みます。

 

長期安定運用の確保

最後に「長期安定運用の確保」が挙げられます。産業用の場合は電気事業法に基づいた法定点検が必要とされることもあり、どちらも20年程度にわたる運用を前提とするため計画的な点検が欠かせません。

 

太陽光発電システムの点検頻度

事業用の太陽光発電設備(出力50kW以上のいわゆる高圧・特別高圧案件)の点検頻度は、電気事業法施行規則第52条第2項で明確に定められています。 電気事業法施行規則第52条第2項では、発電用の電気工作物について「少なくとも1年以内ごとに1回、かつ前回の点検から1年を超えない期間ごとに実施しなければならない」と規定されています。つまり年1回以上の定期点検が必須であり、1年以上空けることは認められていません。特に産業用の場合は規模や契約条件に応じてより厳格に実施されるのが現状です。

 

太陽光発電システムの点検の内容

点検の内容については「定期点検」と「精密点検」があります。定期点検に加えて精密点検を行うことにより、安全性と収益性を長期的に確保する仕組みとなっています。

区分 頻度
(法令規定)
主な根拠 実施内容例
定期点検(法定) 1年以内ごとに1回以上 電気事業法施行規則 第52条第2項 絶縁抵抗測定、接地抵抗測定、保護継電器試験、開閉器動作確認、PCSや配電盤の内部点検
精密点検(高圧・特別高圧設備) 原則3〜4年に1回
(※規程に基づく)
電気事業法施行規則 第52条・電気保安規程 耐圧試験、遮断器・断路器の分解点検、油入機器の絶縁油試験 など

 

例にも記載した通り、点検内容は多岐にわたります。太陽光パネルの外観を確認してひび割れや汚れ、鳥のフンや落ち葉などの付着を点検することから始まり、電気系統ではケーブルの被膜や接続部の状態をチェック、測定機器を用いて数値的に異常がないかを調べます。また、パワーコンディショナについては発電効率や異常履歴を確認し、内部ファンが正常に作動しているかどうかも重要となりますし、さらに架台や支持構造物のボルトの緩みや錆、地盤の沈下の有無なども確認したり、周辺環境についても新しい建物や樹木が影を落としていないか雑草がパネルを覆っていないかといった点を確認していきます。

 

なお、点検方法としては、目視による簡易確認に加え、絶縁抵抗計やサーモカメラ、IVカーブトレーサーなどを活用した精密な点検が一般的で、近年は広大なメガソーラーを対象にドローンを使い、赤外線カメラでホットスポットを検出する方法も普及しています。

 

太陽光発電の定期点検についてもっと詳しく知りたい方は「コクホーシステム」へご相談ください

節太陽光発電システムの定期点検は、法令で定められた義務であると同時に、設備の安全性や長期的な安定稼働を守るために欠かせない重要な取り組みです。点検周期や内容は専門知識が求められるため、適切な対応が不可欠となります。 そのため、点検内容について詳しく知りたい方や自社設備に合わせた点検計画をお考えの方は、ぜひ「コクホーシステム」へご相談ください。

 

コクホーシステムは、再生可能エネルギーの可能性を最大限に活かし、太陽光発電を通じて脱炭素社会の実現に寄与することを使命としている会社。拠点を湘南・藤沢に置き、環境事業部を中心に北海道から沖縄まで全国規模で事業を展開。太陽光発電システムはもちろん、蓄電池やV2H(Vehicle to Home)といった次世代エネルギー技術も積極的に取り入れ、販売から設計、施工、アフターフォローまで一貫体制でご提供しています。 全国各地のお客様の多様なニーズに応えられる体制を整えており、導入時の不安や運用・保証に関するご相談にも、経験豊富なスタッフが丁寧にサポートします。すぐに導入を検討されている方はもちろん、将来的な導入をお考えの方も歓迎しております。どうぞお気軽に当社環境事業部(0466-30-2688)までご連絡ください。

 

専門スタッフがお客様一人ひとりに最適なプランをご提案し、安心して導入いただけるよう全力でサポートいたしますので、お気軽にお電話やメールでのお問い合わせいただけるとことを願っています。