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2021.12.20

2020年度の温室効果ガス排出量(速報値)

12月9日、環境省と国立環境研究所から2020年度の温室効果ガス排出量が公表された。2012年7月からの再エネ固定買取制度スタートの影響で毎年緩やかに温室効果ガス排出量は減っていたが、2020年度の温室効果ガス排出量は2013年比で過去最少の-18.4%削減、11億4900万tになった。

再エネ普及拡大も温室効果ガス排出量削減に大きく貢献はしているが、今回の大幅削減の要因はコロナ過による経済活動の影響も非常に大きい。おそらく2021年度も同等の結果が予測されるだろう。

出典:環境省 http://www.env.go.jp/press/110272.html 

温室効果ガスは主にCO2、メタン、一酸化二窒素、そしてオゾン層を守るための代替フロン4種のガスに分類されている。

ここで注目すべき点は、大幅に減少したのは、やはりエネルギー起源とするCO2である。

CO2排出量の部門別推移を見ていくとコロナ過の影響を受けやすい産業部門と運輸部門のCO2排出量の減少が大きく、巣ごもりを余儀なくされた家庭部門のCO2排出量は前年比4.6%微増した。それでも家庭部門は日本全体のCO2排出量5%しかない。
一方、日本のメタン排出量の77%は家畜のゲップと稲作等であり前年比+0.1%微増した。
一酸化二窒素はCO2よりも温室効果が300倍もあり、日本国内排出量の約1/2は家畜の排せつ物である。